「茶のしずく」の加水分解小麦が何をしたの?
食物アレルギーの子供を持つ親として、とても気になっているニュースが、
「茶のしずく」のアレルギー問題。
実は以前、
悠香から電話が来た事が
ありました。
小麦アレルギーの方向けに
パンフレットを創りたいので、
「和みの風」を載せたいと。
載せて頂くのは嬉しいのですが、
小麦アレルギーの方というのに
引っかかりました。
小麦は本当に多くの食材に使われているので、
制限食(アレルゲンを抜いた食事)を作るのがとても大変なのです。
小麦がダメと言っても、
うどんやパンだけをやめればいいだけのレベルの人もいれば、
つなぎや調味料のレベルすら難しい人もいます。
同じ調理場で小麦粉を使う事にすら気を遣う人も。
そんな理由から丁重にお断りしました。
なぜ化粧品を作っている会社が食物アレルギーの方にパンフレットを作るのか、
とても疑問でした。
その後、問題が公になって納得しました。
石鹸を使って食物アレルギーになるなんて
原因は加水分解小麦。
始めは小麦を加水分解し小さくなった物が、
皮膚に浸透されたからかと思いましたが、
そうでもないみたいです。
加水分解小麦は他の化粧品でも使われています。
それなのにどうして「茶のしずく」だけなのでしょうか。
どうもそれは「モッチリ泡を作る為」にしたことみたいですね。
他の製品は分子量1,000程度の物を使うのですが、
「茶のしずく」は60,000程度の物を使っていたんだそう。
さらに、小麦含有量が0.3%(重量比)と他の石鹸よりも割合が高いそうです。
皮膚は分子量1,000以上の物は吸収できないそうです。
なので注目すべきは目や鼻の粘膜。
ここから入った可能性が高いんですね。
アレルギーになりやすい物の場合、
分子量が高い物ほどアレルゲンになりやすいそうです。
牛乳アレルギーの子ども用のミルクは、
程度に応じて、分子量を小さくして(分解して)作っている様ですよ。
「よりアレルギーになりやすい高分子の小麦が、
たくさん入っている石鹸を使うことで
目や鼻の粘膜から吸収され、食物アレルギーになった」
と考えるのが正しいんでしょうかね?
加水分解小麦の危険性が知られていなかった為、
食物アレルギーの発症はある意味、仕方ない部分もあります。
しかし、発症した事実が明らかになったにもかかわらず、
すぐに自主回収なり宣伝なりしなかった事に、
大きな問題があるでしょう。
すぐ手を打っていればこれほど多くの方が被害に遭う事はなかったと思います。
「悠香」からの電話はとても丁寧だったのですが…。
本当に被害に遭われた方にはお気の毒としか言いようがありません。
原因の石鹸を使わなければ、症状は落ち着いてくる事もあるそうなので、
快方に向かう事を祈っています。
小麦アレルギーは本当につらいですから。
気になる記事はありませんか?
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。