ロバ日記

酸素ボンベと供に旅を楽しむことで、りっぱなリハビリに

要介護の親と旅に出たいと思ったら

要介護のご両親と旅行を楽しむヒントを連載中。

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「在宅酸素」という言葉をご存知でしょうか。
肺の機能が低下して、常に高い濃度の酸素が必要な方に対し、
機械を使って自宅で過ごせるようにした治療法です。
「Home Oxygen Therapy」を略して「HOT」と呼ばれたりします。

酸素ボンベを引っ張りながら旅行なんて出来るの?

はい、出来ます。
症状が安定して主治医の許可さえあれば、全く問題ありません。
むしろ是非してほしいと思います。

在宅酸素が必要な方は、肺の機能が悪い方です。
そういった方は、倦怠感が強かったり、少し動いただけでも息が苦しくなったりします。
徐々に動く事に対して抵抗感を持つようになり、より動かなくなる。
動かなくなるからより肺の機能も低下する…。
という悪循環に陥りやすいのです。

体と相談しながら、運動する事はとても大切。
なので気持ちもリフレッシュ出来る旅行は、在宅酸素を利用の方には適切だと私は思います。

何から始めたら?酸素はどこから?

まず主治医に相談。
でも、恐らく禁止とは言われないでしょうから、具体的なプランを示して確認しましょう。
そして、大切な事は処方箋を書いてもらう事。
旅行のための酸素を手配しなくてはなりません。
宿泊旅行の場合は宿泊地に大型の機械(酸素濃縮器)を設置する必要もあり、
医師の診断書が必要なんですね。
既に利用されている業者に連絡すれば、必要な手続きを教えてくれますよ。
設置自体には料金はかかりませんが、処方箋に料金がかかる場合があるので注意が必要です。

酸素濃縮器の設置に時間がかる場合があるので早めの連絡が必要です。
宿泊先へも事前に報告が必要ですね。
多くの宿泊地では酸素濃縮器の設置は可能ですが、宿泊当日でないと困難だと思います。
何しろ、前日には他のお客様が過ごしていますから。
宿に到着したら、使えるかどうかすぐに確認しておきましょう。

鉄道や飛行機を利用される場合は、酸素ボンベの持ち込みは1人2本と決められています。
ボンベ自体重いので、多量に持ち運ぶものでもないのですが、
利用される方は事前にそれぞれの会社に確認しておきましょう。

火気厳禁!

酸素を利用されている方なら、さんざん言われている事かと思いますが、火気厳禁です。
酸素ですから、火が燃えやすくする性質を持っているんですね。
いきなり爆発する訳はないので、過度に心配する事はありませんが、
火気類から2M以上離れた方がいいといわれています。

気をつけなければならないのが、外食。
焼き肉やお好み焼きなど火を使うレストランには入ることが出来ません。
店中火ばっかりです…。
また、バイキングなどで火を使って温めている場合は、そばに寄ることが出来ません。
一緒に行かれている方が、取り分けてあげるといいでしょう。

もちろん、禁煙は守られていますよね。
つらいかもしれませんが、一緒に行かれる方も我慢して下さい。

一番大切のな自分の体力を知ること

在宅酸素をされている方は、往々にして息が苦しくなりやすいです。
旅行なんて考えられないかもしれません。

でも、少しずつでもいいのです。
「あの地に行きたい」と目標を立てて、活動範囲を広げてみてはいかがでしょうか。
「息が苦しくなる」と書きましたが、多くの方は少し休めばすぐ回復します。
自分がどのくらい動くとどのくらい苦しくなり、どのくらい休憩すれば回復するのか。
その現状を理解する事がまず大切です。

在宅酸素が適応の方は、肺気腫を始めとした慢性呼吸器疾患(COPD)です。
肺炎で急激に悪化する場合もありますが、
往々にして年単位で変化なくおつきあいしなければならない病気です。

ちょっとした外出から始め、散歩してみる。
酸素飽和度(サチュレーション)といって、
体内の酸素をはかる機械をお持ちなら、その下がり具合を見ながら歩くのもいいですね。
リハビリをしても、すぐに体力が回復する訳ではありません。
でもそれは、リハビリをしなければ、もっと速い速度で悪くなっていったと思います。

改善が難しければ、
今ある体力でどのように旅行に出かけるかを
考えてみて下さい。
先ほど書いたように、休憩すれば回復します。
自分の旅行ですから、
いくら休憩してもいいんです。
そうやって、自分自身の旅行を繰り返す事で、
有意義な時間を増やすことが出来ると思います。

まず、現状を理解する。
そんな取り組みで、
あの地に再び立てる喜びを
感じられるのかもしれませんね。

次項目  F-1 脳梗塞で片麻痺になっても旅行できる方の共通点
前項目  E-6 「末期がんと言われた母、旅行なんて考えない方がいいのでしょうか」

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