「どこへ?」よりも大切な「誰と?」
要介護のご両親と旅行を楽しむヒントを連載中。
目次はこちら。
「旅行の計画を立てる」と考えたときに、まず「どこに行こう?」となると思いますが、
それより大切な事があります。
それは「誰と」行くか。
あなたは誰と旅行したいですか?
両親と行く介護旅行ではなく、普通の旅行を考えたとします。
あなたは誰と旅行したいですか?
御主人(もしくは奥さん)ですか?それともお友達?
実は何の制約もない自由きままな一人旅がしたいですか?
大好きな人と一緒に旅行するなら、どこに行くにも幸せでしょう。
逆に気が合わない人と一緒に行ったら、
すばらしい観光地でいいサービスで出迎えられたとしても、満足はしませんよね。
それは高齢者も同じです。
あからさまに嫌う人と一緒に旅行する事はあまりないと思いますが、
気兼ねなく行ける関係というのは、その旅行の良し悪しを左右します。
親と一緒に旅行して、その主人公が一番満足する相手は誰なのか。
孫なのか、その方の兄弟なのか、親戚なのか。
はたまたその方のお友達なのか。
なかなかお友達と一緒に旅行するとなると、かなりハードルが上がるので難しいとは思いますが。
主役の方が喜ぶ人選が大切ですね。
人を増やせばいい?
例えば移動等で介助が必要な方の場合、大人数で行けばなんとかなると考えるかもしれません。
確かに経済的な面で言えば、レンタカーやタクシーの場合人数が多いほど、
一人当たりの金額が安くなるメリットはあります。
しかし介助に関して言えば、実際に動くのは特定の人だけで人数が多くても効果的ではありません。
旅行先で一緒だからと言って、すぐに出来るほど介護は容易ではないからです。
また、人数が多いほど連絡や調整に時間がかかり、プランを立てる方の負担が増すばかりです。
旅行に慣れないうちは、あまり大人数にならない事をお勧めします。
旅行先で少しでも安心できるために
主役の方が喜ぶ人選が大切と先ほど書きました。
ただ、ちょっと視点を変えて提案します。
親戚に看護師やヘルパーさんはいませんか?
一緒に旅行できるのならば頼んでみて下さい。
きっとこういわれるでしょう、「私でいいの?」と。
看護師やヘルパーさんを仕事として選ぶ方は、基本的に人の役に立ちたいと思っています。
(例外もありますが…)
一緒に旅行できれば、これほど頼りになる方はいません。
「私、外出の援助はした事ないから…」
と言われる事もあるかもしれませんが、
一般人よりは急変に対応できるはず。
是非、お願いしてみて下さい。
ただし、宿泊費などを
どちらが出すという話し合いは
事前にしておいた方がいいですね。
その方との関係性もありますので、
どちらが正しいという事はありません。
いい協力者がいれば、
旅行はグンと成功に近づきます。

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