ロバ日記

観光スポットを巡るのもいいけれど…

要介護の親と旅に出たいと思ったら

要介護のご両親と旅行を楽しむヒントを連載中。

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さて、いよいよ旅行に行く場所を決めていきましょうか。
彩り鮮やかな花畑?それとも由緒正しい神社を巡ります?いやいや美味しいものをはしごしたり…。
実はこのプランを考える時間が一番楽しいんですよね。

でもちょっと待って下さい。
主役がご両親であるならば、その方が興味を持つ場所にした方ががいいと思います。
その方の旅へのモチベーションが、その後大きく影響することもよくある話です。

「どこに行きたい?」に返ってくる言葉

「父さん、皆で旅行に行きたいと思っているんだけど、どこか行きたい所ない?」と投げかけた時、
どのような答えが返ってくるでしょうか。

「いいねぇ、実は前からあそこに行きたいと思っていたんだよ」
なんて返ってきたら、もう旅行は8割ほど成功したと言えるでしょう。
計画も準備も協力的でトントン拍子に物事は進み、
あっという間に目的の地に旅立っているでしょう。

しかし現実はそうはいきません。
「どこでもいいよ」、「お任せするわ」なんて返ってきたらまだましな方。
自分が行く事を了承しているのですから。

「みんなで行っといで」、「人が多い所なんて行きたくない」、「旅行なんて行ける訳がない」と、
否定的な言葉が並ぶのではないでしょうか。
そうです、まず旅に出る事自体を受け入れてもらうのに第一の壁があるのです。

旅行なんて行ける訳がないという思い込み

皆様のご両親は要介護、もしくは要支援状態になってからどのくらいの期間が経つでしょうか。
その間、旅行に出た事があるでしょうか。
あまりない方が多いのではないかと思います。

病気になれば安静が大切です。
しかし、その期間が長ければ長いほど外出する機会は減り、体を動かさなくなります。
動かないから体力が落ちていき、体力が落ちるからますます外出ができなくなります。
その悪循環により旅行なんて夢のまた夢になってしまうんですね。

私は訪問看護を続けていて、よく思います。
「病院に行って受診のために半日いられるんだから、旅行も出来るのでは?」

なにも、宿泊旅行ばかりが旅行ではありません。
ちょっとしたお散歩、半日だけの遠出でも立派な旅行です。
そういった小さなお出かけを積み重ねる事が気持ちを前向きにし、
本当に旅行を楽しめる状態に変化させるのではないかと考えています。

興味がある事を引き出す

どのようにすれば、旅行に前向きになってくれるのでしょうか。
その一つのヒントが、「本人の興味」だと思っています。
例えば、趣味。
昔よく通った囲碁教室に行ってみる、
登山好きだった方にはある程度の高さまで車で行ける場所へ。
編み物が好きな方は、市民の方が作った編み物の発表会へ。

今はその趣味を楽しむことが出来なくても、
思い出に触れることは出来るはずです。
「父さん、昔よく映画で見ていた高倉健の追悼特別展があるみたいよ。」
そんな働きかけで、
ちょっと行ってみようかなと心が動く事って
あるかもしれません。

ここの部分はとても大切なので、また次回に。

次項目  A-4 旅の意欲を高めるキーワードは「思い出」
前項目  A-2 「どこへ?」よりも大切な「誰と?」

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