原発事後の現場の今
3月11日。
多くの人が今までの生活を大きく変えてしまった日。
8ヶ月も過ぎると新聞では直接的な記事は明らかに減り、
「がんばってるよ~」という前向きな記事が続いています。
悲惨な記事はもう見たくないって感じでしょうか。
しかし現場はどうしようもない重たい空気が流れています。
政府の決めた立ち入り禁止区域が
いかに無意味であるかを改めて知らされ、
そこに生活する人々の余りにも重たい現実が、
よく分かるレポートがあります。
会員登録が必要になりますが、原発のまさに今を知ることが出来ます。
<突入!この目で見てきた原発20キロ圏内>
寒気を覚えた無人の町の異様な空気
略奪されたコンビニの暴力的な現実
<飯舘村の悲劇>
放射性物質に狙い撃ちされた村
放射能に劣らず村人が恐れているもの
「直ちに健康に被害がない」から居残る人と、
「子供達の事と考えたら」避難する人と、
どちらもその通りだと思います。
残念ながらこの町は、多くの人の「無念」を残しながら、
消え去るのを待つしかないんですかね。
もう、どうにかするレベルではないのかと。
私も仕事柄、多くの高齢者を見てきましたが、
元気で過ごせるかどうかは、
やはり人との関係性だと思います。
一人で暮らしていても、色々な人と関係性を持ち、
家族のフォローがあってこそ元気でいられる。
飯館村の人たちは、
もう家族に会うことすらあまりないのかもしれません。
避難した人たちは、正月の里帰りなんてとても怖くて出来ないでしょう。
もちろんそこで住む人が避難先に逢いにいけばいいのですが、
それがなかなか出来ないからこそ、
そこに居残る世代なんですよね。
それぞれの人たちが自分の立場で考えた結果、
結局バラバラになってしまった…。
そこは誰も責められません。
責めるべきはこんなモノをこんな所に作ってしまった人、
そして、事故後余りにもお粗末な対応をする人たちなのでしょう。
「がんばっているよ~」の記事もいいのですが、
今、何が起きて何に苦しめられているのかを
知ることも大事なのだと思いました。
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