2024年4月27日、道の駅 南ふらのが大リニューアル。お子さんがたっぷり遊べる遊具を揃えた「なんぷアドベンチャーパーク」ができました。道の駅 南ふらのは1993年に最初に登録された全国103箇所の道の駅のひとつ。道の駅界の老舗なのです。その後、北海道で数カ所しかない重点道の駅としても選定。2022年には十勝岳連峰やかなやま湖というアウトドアに最適なスポットがあることから、モンベルの大型店舗が開業。道の駅の新たな方向性として注目されていた場所なんです。
和みの風から車で45分。今回は十勝ではありませんが、このなんぷアドベンチャーパークをご紹介。ちなみに「なんぷ」とは「南富良野」の愛称のこと。アクセントはつけず、平坦に言うのが通例です。
とにかく目を引く巨大な遊具
最近、屋外で遊べるよう設置されたコンビネーション遊具は徐々に増えてきているように思います。その中でもこのなんぷアドベンチャーパークはかなりの大きさ。小学生用の遊具は滑り台が全部で6つもあるんです。一番目立つのは金属の筒が回って滑るローラーコースターで全長20mもあるそう。そのほかにもウェーブになっていたり、方向が急に変わったりと飽きさせません。実はシンプルな滑り台が一番急でスリルが楽しめるようでした。
周囲はネットだったり、クライミングウォールだったりうんていだったりと、お子さんだったらすぐに登りたくなる仕掛けがたくさんあります。
幼児用の遊具はお花をモチーフに。小学生と幼児で遊ぶ場所をわけ、危険が少なくなるよう配慮しています。車椅子ごと渡れる吊り橋遊具もありました。
ターザンロープの進化系、レールウェイ
ちょっと大きめの公園で見かける、ぶら下がって渡るターザンロープって、子供たちに人気ですよね。風を切った爽快感はとても気持ちがいいものです。ただ、お子さん1人で乗れればいいのですが、大人の介助が必要だと何かと大変。「もう一回!」と言われるたびに、ロープを取りに行かなくてはなりません。
なんぷアドベンチャーパークのレールウェイはそんな必要はありません。いったっきりのロープではなく、レールにぶら下がることで、1周回ってスタート地点まで帰ってきます。大人は動く必要はありません。さらにカーブに差し掛かると遠心力が働き、新鮮な動きに子どもたちは大喜び。ちなみにこの遊具の商品名は、エンドレスターザンロープと言うそうです。確かにエンドレス…。
実は全部砂場
最近のコンビネーション遊具は、危険防止のためにゴムチップが敷いてあるところが増えました。行ってみて驚いたのですが、なんぷアドベンチャーパークの床はすべて白い砂。巨大な砂場に遊具が立っているのです。ですから砂遊びグッズが大活躍。気がつけば砂の山を作っちゃいます。敷地内には水飲み場もあるので、お約束の池づくり・川づくりも始まります。こりゃ、いくらでも遊んじゃいますよね。
ワンちゃんは走り回り、大人たちは苦しむ
子どもたちと同じようにワンちゃんたちも楽しめるよう、ドッグランも併設。最近の道の駅では定番ですね。小型犬エリアと中型犬・大型犬エリアで分かれているので、飼い主さんも安心。売店にはワンちゃん用おやつも売っているのでお土産にしてもいいですよ。
その隣には大人たちも楽しめる(?)ようエデュケーションボードがあります。初耳の方も多いと思いますが、これは足ツボマットが敷き詰めてある通路。テレビの罰ゲームなどでみたことがあると思います。これが結構な長さ。靴を脱いで楽しみますが、楽しめません。特に小さな突起がいくつも並んでいる場所があり、芸人さんが苦しんでいる姿は決して誇張していないと体感できます。はっきり言って、痛いです(個人の感想です)。
道の駅といったら、やっぱりグルメ
たっぷり遊んだらお腹もすきます。道の駅ですから、しっかりとグルメも揃っていますよ。餅米を使った焼き団子やエゾシカ肉のソーセージホットドックなど地元にちなんだ商品も。北海道の方ならみなさんご存知の料理研究家の星澤幸子さんが監修した「ほしざわや」もおすすめ。富良野産の五分づき米で作ったお結びが、この日はふきのとうを混ぜ込んだふき味噌を使って。春の味を楽しみました。
レストランメープルのほか、隣にはなんぷ~香房 森のパン屋もリニューアル。何を食べるか悩みます。
巨大なモンベルの大きさは北海道最大級
富良野といえばラベンダーや北の国からが有名ですが、南富良野といえばアウトドアが特色。十勝岳、日高山脈など四方を山に囲まれ、かなやま湖や空知川の源流も流れ、アウトドアスポーツが盛んなんです。夏は登山やラフティング、カヌーも楽しめますし、冬はスキーやバックカントリー、ワカサギ釣りなども。すぐそばに楽しめるフィールドがあるのですから、グッズも揃えたくなるものです。モンベルですから、品質は折り紙付き。お店に入るとどど〜んとクライミング用の設備が。小学生以上でハーネスがつけられる方ならどなたでもクライミングの体験が楽しめます。
キャンプ用品はもちろん、サイクリング用品やウェア、カヌー本体そのものまでしっかり展示販売されています。物がいいだけにじっくり品定めしちゃいます。
ちょっとだけ寄り道と思ったら痛い目を見るかも
こんな魅力的な場所なので、「ちょっとだけ寄ってみるか」は危険です。「まだ遊びたい〜!」とぐずりだす子が続出します。かなり魅力的な遊び場なので、短時間での寄り道はちょっとかわいそうです。
北海道は広いので移動に時間がかかります。広い景色を眺めているのはとても気持ちいいのですが、それは大人の話。お子さんたちはすぐに飽きてしまうので、こういった遊び場で思いっきり楽しませる時間をとった方が思い出に残ると思いますよ。
6月のベストシーズンにはラベンダーも咲き誇り、ますます魅力的な地に。しっかり旅のスケジュールに入れて、存分に楽しんでください。広い空の下、気持ちのよい景色が広がっています。