2022年4月15日、十勝管内音更(おとふけ)町の道の駅がリニューアル。以前は国道241号線にありましたが、移転して魅力的なスポットになりました。十勝らしさがいろいろ散りばめられており、是非立ち寄っていただきたいですね。
十勝にこだわったグルメたち
やっぱり道の駅は美味しいものを探すために巡りますよね。そこはカロリーベース1200%の自給率を誇る十勝ですから、特筆すべき食材はたくさんあります。
みちます
十勝民なら知らない人はいない「ますやパン」。1950年の創業で親子3代に渡り親しまれています。帯広市にある「麦音」もますやパンの運営。
十勝は昔から小麦を作り続けています。しかし、安さに押されて外国産の小麦を使用したパンがほとんどで、十勝も例外ではありません。
「十勝にはこんなにも小麦畑が広がっているのに、どうして外国産の小麦を使わなくてはいけないんだ?」と2代目社長のお言葉。以来、ますやパンは十勝産小麦にこだわってパンを作り続けているのです。当時はパンを作る強力粉を作る農家さんは少なく、直接農家さんに掛け合って作ってもらったとか。まさに地産地消を切り拓いた方なんですね。
そんなそのますやパンが道の駅に出店したので「みちます」。なかなか迫力のあるオプジェが出迎えてくれます。全てこれパンでできているそうですよ。
いい香りの中に置かれているパン達はメジャーどころから十勝らしいパンまでいっぱい。こちらはこれまた十勝で有名なよつ葉で作られたバターなどを使用したパン。柔らかな香りに包まれます。
ちょっと変わりダネ。人気のシマエナガをモチーフに、十勝産の小豆を使ったきなこミルクあんが詰まっています。カワイイ…。
なつぞらダイニング
フードコートには合計5店。「洋食プチジョア」は、地元の野菜のほか「竹内養鶏場」のこだわり卵「米艶」を使った白いオムライスが目を惹きます。隣にはラーメン、うどん、蕎麦と十勝にこだわった麺類のお店が並びます。十勝ですからもちろん豚丼もレイアウト。帯広駅前で多くの方に親しまれた「ぶたはげ」が軒を連ねます。北海道産豚ロース肉を秘伝のたれで網焼きした豚丼のほか、地元の食材を使用した「オトプケ豚汁」もセットメニューで。
SKYPIEA
十勝管内の中札内村は鶏肉の産地。「中札内田舎どり」といえば、間違いない味とジューシーさ。若い年齢のひな鳥を骨つきで揚げています。手軽につまめるカップ入りの骨なし唐揚げもありますよ。ちなみにザンギではなく唐揚げです。
なつぞら市場
道の駅にはほぼ間違いなくある野菜の産地直売ももちろんセット。周りは畑だらけですから、その種類とボリュームは間違いありません。他にも、6次産業とも言えるチーズやお菓子、漬物などの他、鹿肉の缶詰など変わり種も。
十勝サイダーも美しいラインナップ
地元の名産品をサイダーで表現したのが「十勝地サイダー」。
池田町のぶどうサイダーや更別村のすももサイダーはわかりますが、本別町の黒豆サイダーや芽室町のキャロットサイダー、中札内村のチーズホエーサイダーと、なかなか攻めたラインナップも。十勝サウナ協会が制作したサウナ後にぴったりな公式サイダーも購入できます。
子ども達にもドラマ好きにも
キッズコーナー
どうしても車の移動が多くなってしまうので、ちびっ子にはこういった場所はありがたいですね。特に雨が降ってしまった場合は、ここでゆっくり楽しむのもアリ。ただの広いスペースにすべり台が1つといった寂しいキッズコーナーではありません。かなり手の込んだ木の温もり溢れる遊具が楽しませてくれます。
運動が好きでない子も、木のおもちゃや絵本なども充実しており、「帰りたくない〜」と言われないようスケジュールにはお気をつけて。
なつぞらのふる里のセット展示
年に放送されたNHKの朝ドラ「なつぞら」。とを迎えて撮影された場所はここ十勝。牧場のど真ん中にセットを構え、長期間に渡り撮影されたそうです。その貴重なセットをそのまま移築。実際に中にも入れ、台本や小道具など間近で見ることができます。
自転車乗りの休憩所としても
十勝平野と言われているくらいですから、サイクリングにはもってこい。ロードバイクでさっそうと走っている姿をよく見かけます。
そんな方のためにも、この道の駅はオススメ。ただの休憩場所としてだけではなく、ロードバイクの部品まで購入できるんです。タイヤチューブやシーラント、乗ったまま食べられるバランス食まで自動販売機で購入可能です。
十勝を代表するお菓子メーカー、柳月の工場見学も
道の駅と同じくらいおすすめなのがすぐ隣にあるお菓子工場。「柳月」といえば、十勝では知らない方はいない程有名なお菓子会社。白樺の薪のようなバームクーヘン「三方六」を始め、焼き菓子やケーキなど十勝民に親しまれています。その味もさることながらお買い得品が多いのもおすすめポイント。
こちらは白玉抹茶ソフト。新鮮な牛乳が豊富な十勝ですからやっぱり美味しい。
そして、なんとあずき茶やホットコーヒーが無料なんです。このご時世にこんなサービス続けていただけるのは感謝です!
お菓子工場なので、無料で見学が可能。「あんバタサン」や「三方六」など、レーンに乗ったたくさんのお菓子が続々と流れてきます。こういう動きが好きな方にとっては、ず〜っといられる場所。
https://twitter.com/i/status/1537715180137721856
巨大なバームクーヘンを作る際にどうしてもできてしまう両側の切れ端。実はここの工場で販売しているんです。でも、チョコたっぷりですし、1kgと大容量なので大人気。開店30分前の8:30には整理券が配られます。日にもよりますが、既にかなりの行列になっているようですよ。1人1個までですが、手に入れたらその重量感に驚くと思います。
以前は新得や十勝清水で購入出来たのですが、残念ながら今は難しいようです。
十勝のほぼ中央でとても行きやすい好立地
道東道音更I.C.から、車で5分もあればすぐ到着。帯広からも近く、ちょっと寄り道するのにちょうどよい場所です。
イベントもマメにあり、登録すれば無料で車中泊ができる専用駐車場も完備。今後ドッグランも併設する予定とか。家族みんなで楽しめる「道の駅おとふけ なつぞらのふる里」。十勝旅行のプランに組み込んでくださいね。