この山のように積まれた作物、なんだかわかりますか?これは「ビート」と呼ばれる作物。「甜菜(てんさい)」とも呼ばれますね。砂糖の原料になるんです。
よく砂糖の原料は「サトウキビ」と思われますが、ビートの方が圧倒的に生産量が多いです。日本で作られる砂糖の原料は80%近くがこの「ビート」。そして、ビートは北海道でしか生産されていないんですよ。
な〜んて、知ったかぶって書いていますが、私も全然知りませんでした…。十勝に引っ越してきて初めてその存在を知りました。それにしても、なかなか「ビート」と言われてもなじみがないですよね。
ビートの畑は青々しています。固そうな葉っぱが並ぶ畑に、ちょっぴりビートが見えています。ぱっと見は大根のよう。別名「砂糖大根」と呼ばれる理由でしょうね。
収穫はこのポテトハーベスターでゴロゴロと。これはポテトと名が付くだけあってジャガイモを収穫する機械なんですね。直径30cm程、グローブくらいの大きさで重さは4kg程度はありますよ。
びっくりするのはその量。広大な畑で栽培するので、収穫量もkgではなく、tの世界。
10月中旬を過ぎると、こんなビートトラックがよく走ってます。行き先は甜菜工場。荷台からゴロゴロとビートが落ちますが、荷台だけあげられないトレーラーについては、トレーラーごと上げてます(笑)。
加工しきれないビートは保管場所へ。山のように積んで、春まで寝かせておきます。その量たるや…。
砂山にしか見えません…。こんな山がシートを掛けられ、いくつも並んでいるんです。
工場に運ばれたビートは加工されて砂糖になります。その行程はこちらに詳しく。
ビートはほうれん草の仲間。なので、加工工場はホウレンソウをゆでたような匂いがします。清水駅周辺や芽室町で、そんな匂いがしたら近くに甜菜工場があると思っていいですよ。