2月13日(土)
朝、いつものように餌をあげに行くと、
ひなたぼっこをしているのは「さくら」だけ。
「くるみ」は小屋の中で床に座っています。
今までは人が近づくとすぐに立ち上がっていたのですが、
どうも起き上がらない。
立てないみたい…。
まず疑ったのは「骨折」。
「骨折」=「安楽死」と思い込んでいたので、
もうその道しかないのかととても悲しくなりました。
立てるようにと手伝いますが、
なかなか上がらない。
痛がる感じではないので、
違うのかなぁとも。
昨日まで全く問題なくえさを食べていたので、
病気ではないように思いました。
とにかく異常な事なので、
獣医さんを呼びました。
診察してもらうと、
力が入らないのかも…と。
骨折等はないので、
栄養のある餌をあげるように言われ、
今日は見守る事に。
ちょっとの希望が出て来て、
少し安心しました。
2月14日(日)
朝、いつもと同じように歩いている事を望みましたが、
それはかなわず。
ただ、食欲は旺盛でした。
獣医さんによる2回目の診察。
結果、左足が固まったまま動かないと。
骨折だったら、
3本足でも立とうとするがそれも出来ないので、
以前から衰弱していたのではないかとの事。
そして、以前のように元気になるのは、
かなり難しいとの事でした。
私達も予想はしていましたが、
非常に残念な結果です。
痛そうにはしていないので、
床ずれを作らないように看ていく事になりました。
2月15日(月)
獣医さんの言っていた「固まったまま」の意味が分かりました。
横を向けた時、左足を引っ張っても全くのびません。
逆に、右足は何か刺激があると一気に突っ張ったままになります。
それは十数秒続き、静かに曲げてあげると戻ります。
筋緊張が強い状態なので、
神経系に障害がある様な感じもしました。
右足が一気にのびてしまうので、
体の向きを変えるのも一苦労。
最終的には仰向けにさせる感じで体位変換をしました。
夜、力が抜ける感じで横たわる事がありました。
「このまま静かに眠るのかなぁ」と思った瞬間、
「ムクッ」と起きだし、えさを食べ始めました。
食欲はあるようです。
2月16日(火)
いつものように食欲旺盛。
立てない以外は全く今までと変わらない「くるみ」です。
「もうだめなのかなぁ」とあきらめの気持ちが。
どんな状態で最期を迎えるのか、
この介護生活がいつまで続くのかと不安でいっぱいになりました。
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2月25日(木)
「くるみ」が立てなくなってから10日が経ちました。
相変わらず食欲旺盛。
何となくずりばいながらも前に進む距離が長くなった様な…。
気がつくと、左足が以前より伸びるような気がします。
昼、たまたま獣医さんが来てくれました。
お尻を持ち上げたら、
何と立ち上がりました。
ただ、後ろ足はほとんどきかない状態。
それでも、大きな進歩です。
自然界においての馬等の草食動物は、
立てない事が「死」を意味します。
飼育されている動物であっても、
骨折等したら、
その痛みから解放するために「安楽死」という選択をすることも。
「くるみ」は幸いな事に、
それ程つらそうではありません。
体の向きを変える時は、息が上がっていますが、
それ以外は元気そのもの。
なんとか立てた事で、
以前よりも希望が持てるようになりました。
どこまで回復するかは分かりませんが、
リハビリを頑張ってみたいと思います。