ロバ日記

もも、立てなくなったり戻ったり

うちのロバ「もも」。1月頃から自力で立てなくなりました。力が無くなったのか、足が滑って身体を起こせません。後ろからお手伝いすれば立てるので、毎日最低2回はロバ庭へ。日によってやる気がないのかなかなか起き上がれず、こっちが参ってしまうほど。実は去年の冬もこんな事があったので、それ程驚きもせず様子を見ていました。まぁ、春になればまた戻るかなぁと、あまり深く考えず。

が、ある日肛門からグロテスクなピンクの物体が出ていました。それはソフトボールくらいの大きさ。腸だとすぐにわかりました。肛門から直腸が出てしまう状態で「直腸脱」と言います。以前飼っていた「くるみ」にも同じことが起きました。さすがにこのまま放置はできないので、獣医さんに診察を依頼

「直腸脱」は間違いないのですが、一部腸が裂けむくんでいるため便が出にくくなっているそう。何度か手で押し込んでも、すぐに戻ってしまうのはそのためだったのです。また、立てなくなっているのは、「蹄葉炎」という爪の病気との診断。かなり厳しい状態と受け止めました。

ネットで調べると、牛の直腸脱に対して砂糖を使う場合があると知り、ダメもとで実践。むくみをとる目的なのですが、人間でも傷に対して砂糖が含まれた薬剤を使用することがあるので、根拠のない民間療法ではないと思いつつ。去年は無事冬を超えましたが、今回は難しいのかと残念に思う日々でした。

そんなこんなで数日間過ごしたある日、そのグロテスクな塊がきれいに引っ込んでいることに気がつきました。理由はわかりませんが、とりあえず一安心。その後一度も出ることはありませんでした。

ただ立ち上がれないのは同様で、自力で頑張ると同じ場所をくるくる回っています。巣作り中のカラスたちが毛をむしっていく事もありました。巣の材料としては、丁度いい素材なのでしょう。カカシを作ってみましたが、予想通り無駄でした。やっぱりカラスは賢いです。巣作りの時期を過ぎると、見向きもされなくなったのでまた一安心。

暖かくなり桜が見頃となりました。まだ完全とは言えませんが、自分で立ち上がれる事が出てきました。これまた一安心。少しずつではありますが、回復しているようです。立てなくなってから、一貫して食欲はあるので、そこは安心材料ではありました。

ただ何もせず草を食べているだけですが、なぜか癒やされる「もも」。何もしませんが、これからも皆様を変わらずにお迎えできたらと思います。

それにしても今までお会いした獣医さんはみんないい方ばかり。飼い主の苦しい胸の内を本当に感じて対応してくださいます。ありがたいことですね。

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