ロバ日記

ある年賀状の深い想い

新年が始まってもう1週間。
すっかり日常に戻っている頃と思います。

今年もたくさんの年賀状を頂きましたが、ある1通の年賀状が私の目に留まりました。
とても美しい字で書かれた年賀状は、お客さんからのもの。
その方が宿泊されたのは2011年8月。
もう4年以上前のお客さんです。
宿泊名簿を見るとご両親2人と娘さん2人、そして4歳になるお孫さんの5人でした。

お父さんは車椅子を利用されていました。
背もたれを倒して過ごすことが多く、飲み込むことにちょっと注意が必要になっているようでした。
実はずっと北海道に憧れを持っていたようで、以前から行きたいと思っていたとの事。
その念願が叶い、十勝の高原や牧場などをめぐりました。
皆さん喜んで下さり、無事にご自宅まで帰られました。
お孫さんもたいそう楽しんだようです。

そして4年半の月日を経て、年賀状にはこう書かれていました。
「亡き父と訪れた大切な思い出が今もあたたかく残っています。」
車椅子生活になってから、旅行なんて難しいと考えていた事でしょう。
でも、いつか行きたいと考えていた北海道になんとかして行かせてあげたい…、
そんなご家族の想いが、「和みの風」と巡り会わせてくれたのだと思います。
そして、その思い出はご家族皆の心の中に
しっかりと刻み込まれているのでしょう。

天国のお父様も、きっと同じ想いだと思います。
皆で過ごした貴重な時間…。
もうお孫さんも9歳になっている頃でしょうか。
「和みの風」が思い出のお手伝いを出来た事、こうやって思い出して年賀状を書いて頂いた事、
宿を続けていて良かったなぁと、本当に嬉しく思います。

上手く言えないのですが、
私の宿を始めた原点はこういう所にあると思っているんです。
わざわざご連絡頂きまして、本当にありがとうございました。

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