先日、以前から見たかった「牛とろ」の工場へ見学に行きました。
今回の事件をきっかけにお願いしたら、快く受けて頂きましたよ。
こちらが外観。
最近、工場を新築したのでとてもきれいです。
最初に説明を受けたのが、いかに衛生的に作るかと言うこと。
なので、そういう面についてはとても配慮されています。
例えばこれ、エアシャワー。
ここに入る前も作業着を着て、
コロコロでゴミをとり、
手をよく洗って消毒して
それから入ります。
作業場から出る時は
出口専用の扉があります。
取っ手のない一方通行の扉なので、
再び入る時は
必ずエアシャワーを
通らなくてはなりません。
これがトリミング。
まな板や包丁は消毒されているのはもちろん、
牛肉の表面を削り落としたら、まな板の場所を変えて置いています。
表面に大腸菌群が付着している場合があるので、
それをきれいな面に付着させない為ですね。
これが、サイレントカッター。
肉のかたまりをこれでフレークにするんですね。
あまりやりすぎると粉々になってしまうんだとか。
これも技術ですね。
ちなみに、「サイレント」とは名ばかりでかなりうるさい機械だそうですよ(笑)。
フレークになったら手早く梱包。
急速冷凍します。
冷凍庫にて保管です。
こちらは出荷を待つ牛とろたちです。
牛とろの作り方の行程はシンプルです。
要は肉をフレークにして冷凍しただけですから。
だからこそ、素材の味がそのまま出るんですね。
安全面に配慮しただけではありません。
素材となる牛にも、餌にも、土にももちろんこだわっています。
だからこそこれほど美味しい。
牛肉を生で食べるという事は、ある意味リスクを伴います。
そのリスクを十分知っているからこそ、
これほどお金と手間と時間をかけて作り上げているんですね。
そんな企業努力をしている会社と、価格の為なら安全面を無視する様な会社が
同じ様に扱われる事は非常に残念な事です。
国は「危険だから禁止」ではなく、
安全な商品を提供できる環境を整えてほしいと思います。
それが、食中毒のリスクを下げる事になり、食文化を守る事にも繋がると思いますね。
今回の件でいろいろ勉強になりました。
うちの子供まで見学させて頂きまして感謝しております。