オーナーのひとりごと

40歳の朝

今日で私は40歳になりました。
今までにない位、感慨深い感じです。
今日はちょっとそんな話を。
丁度10年前、30歳になった時、その時は息子が生まれて5ヶ月でした。
食物アレルギーがひどくなり、大変な日々を送っていました。
「寝ない、掻きまくる、食べるものがない」の生活だったので、
30歳になった事なんて何にも感じなかったように思います。
正直それどころではありませんでした。
それから10年。
宿の計画を進めて、2008年にオープン。
そして、今年で6年目になります。
かぁちゃんには看護教員という安定した仕事をやめさせてまで始めた宿。
忙しい時は子供達にも我慢させてばかりで、
本当に申し訳なく思ってます。
さらに、生活は楽ではありません。
この仕事を選んで本当に良かったのかと思う事もしばしば。
最近よく考えるようになりました。
家族を守るってなんだろう、
夫婦ってなんだろう、
人を大切に思うってなんだろう…と。

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そして、今日40歳。
なぜかはわかりませんが、私は「死」についてとても興味があります。
だからこそ緩和ケア病棟(ホスピス)でも有意義に仕事が出来ました。
かぁちゃんにも子供達にも伝えていますが、
私は今死んでも、、それほど思い残す事はありません。
それは諦めなどではなく、十分にしたい事をしているから。
確かにまだしたい事はありますが、
運命には逆らえないとなぜか感じられます。
病棟で働いている頃も有意義でしたが、
宿を初めたからこそ出来た体験をたくさんさせてもらえました。
宿のために始めた訪問看護で
色々な方の生活の場を見て、それぞれの想いに触れる事が出来ました。
人口が1万人しかいないこの田舎で生活をして、
人との繋がり、そして食べ物のありがたさを知ることが出来ました。
これから、日本はどこに行くかわかりません。
それでも、家族4人で毎日一緒にご飯を食べられる事は、
本当に幸せな事なのだと強く思うようになりました。
こんな風に思えるようにさせてくれた事に感謝です。
私を生み育ててくれた両親、
私を支えてくれた方達、
笑顔で遊んでくれる子供達、そしてしっかりついて来てくれるかぁちゃん。
みんなに「ありがとう」と言いたいです。
あと何年生きられるかわかりませんが、
自分の信じた道を進みたいと思います。
それが子ども達にも伝わればいいですね。
そんな事を、40歳になって考えています。
10年後、この文章をどんな思いで読み返すのでしょうかね。
少し楽しみです。
そして皆さん、これからもよろしく。

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