朝の寒さはまだ厳しいのですが、
日中になると暖かな日差しが春の訪れを感じさせる様になりました。
毎年思うのですが、春が来るって嬉しいですね。
北海道に来てよかったと思う時でもあります。
東京にいた頃は、そんなことをほとんど感じませんでしたから。
春になると、何となく気持ちが嬉しくて外に出かけたくなりますよね。
で、タイトル通り皆さんにお願いしたい事があります。
それは…
「身近な高齢者を外に連れ出してほしい!」
「病気や障害を持っていても旅行できる環境を整えたい」と、
2008年に「和みの風」をオープンしました。
その当時に比べ、バリアフリーの宿も増えました。
旅行しやすい様な情報も増え、介護旅行を取り扱う業者も増えました。
「もう十分」とは言えないまでも、環境は整ってきました。
しかし、それ程そういった方の旅行者は増えていない様に思います。
高齢者はどんどん増えていますが、比例して旅行者が増えているとは言えない様に思うのです。
その原因を考えた時に、「環境」が大きな要素ではない様に思い始めました。
一番の理由は「あきらめ」なのではないかと。
年を重ねると、体調が悪くなるのではないかという不安が出てきます。
外出するのもおっくうになります。
出かけないから不安になり、ますます遠出は難しくなるという悪循環に陥ります。
結局、旅行なんか出来ないという「あきらめ」に
行きつくのではないでしょうか。
訪問看護師として、利用者さんとお話しする際、この「あきらめ」はなかなか手強いです。
ちょっとしたお散歩をすすめても、すんなりとは行きません。
リハビリの為にと勧めたお散歩では、動機が弱いんですよね。
そんな時にご家族やご友人の力は強いです。
孫の結婚式がある、友達同士で旅行する、趣味の会でランチをする…などなど、
出かけようと意欲を高める目的が作りやすいのではないでしょうか。
何年も出かけていない方が、いきなり宿泊旅行はハードルが高いです。
まずは日帰り旅行。
外出もままならない方であれば、レストランで外食をする等…。
外に出かけるという「きっかけ」が、
次のステップへの準備となることも多いのです。
「旅行に行かない」人の理由の一つが、
「旅行プランを立てる人がいない」というのもあります。
綿密に練り上げたプランでなくても、きっかけさえつくってあげれば、
「行ってよかった」と思える旅行になるはずです。
「旅行業界の活性化」なんて言うつもりは全くありません(笑)。
私はやはり看護師です。
その方の外出が増え、体力も笑顔も増える様になれば
これほど嬉しい事はありません。
「今度一緒に出かけない?」
そんな提案を出来る方が身近にいませんか?
「もも」も元気ですよ。赤ちゃん?…全くわかりませんわ~(笑)。