医療と福祉

最近の多目的トイレはすごい

つい先日札幌に行ってきました。
その時始めて「札幌駅」と「大通駅」を繋ぐ地下道を通って来たんです。
この2つが地下で繋がるなんて、当分できないと思っていました。

行ってみたらとても広い。
そしてとても便利。
「札幌駅」に行くために「大通駅」で乗り換えなくていいなんて
とてもありがたい事ですね。
と、知らない方にとってはよく分からないお話。

では本題のトイレのお話へ。
実はこの「札幌駅前通地下歩行空間」の多目的トイレがびっくりなんです。
つけられるものは全て付けたのではないかと思う位。
これ。

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まず、角につけられた便器には、手すりはもちろん
トイレットペーパーやウォシュレットのスイッチも両側に。
右側にはオストメイト用トイレがあり、その隣には子供用の椅子が。
そして入口付近には、大人のおむつ交換も可能な簡易ベッドまであります。
画像ちなみに床付近に緑色の呼び出しボタンが
あるのがわかりますか?
よくある呼び出しボタンは
胸の高さにありますが、
万一転倒したり心臓発作などで
倒れた場合でも押しやすい様に、
低い位置で作られているんですね。
画像何とこのトイレには
この低い位置に3ケ所もありました。
入口のスイッチはやたら昔風。
おそらく以前から使っている方でも
わかりやすい様にという配慮からでしょう。
これだけいろいろそろっていたら、完璧なトイレかというと、
そうでもないんです。

・ウォシュレットなどのボタンが多すぎて高齢者にはわかりにくい。
・壁に寄りかかる方には手すりのみなので身体を支えられない。
・視覚障害者には広すぎて、配置が把握しづらい。

ケチを付けたい訳ではなくて
実はどんな人にも完璧なトイレなんて存在しないんです。
どんなに使いやすく作っても、ある人にとっては使いにくい。
だからこそ、こういったバリアフリーの施設は難しいんですよね。

床にある視覚障害者用の点字ブロックは、
高齢者にはつまずいて転ぶ原因にもなったりしますから。
まぁ、これだけ設備が整っているのも素晴らしいですし、
全く同じトイレがもう1つ隣にあるのもすごいのですが、
問題はどれだけの人間が利用しているかですよね。
開通して9ヶ月(3.11の次の日に開通…)、
このトイレで何人の方が満足されたのかがちょっと気になります。
せっかく素晴らしい設備なので、たくさんの人に使われるといいですね。

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