医療と福祉

外に出ませんか?

先月から始まったコラムの執筆
1ヶ月なんてあっという間で、
2回目のコラムが掲載されました。
とにかく家に閉じこもっていないで、
外に出てほしいという願いを書いたのですが、
文章にするのは難しいですね。
書きたいことの半分もかけていないような気がします。
文才のなさを感じながら、
全文掲載します。

外に出ませんか?
宿のオーナーである私は、現在も訪問看護師として週に6件程のお宅を伺っています。ご自分で外出される方はそれほど多くなく、せいぜい受診やディサービスが精一杯。旅行はおろか散歩すら行かない方が多いのです。
では、それほど動けない方ばかりかと言うと…。いいえ、寝たきりの方は多くありません。家の中は歩けますが、外に出ようとしない方が多いのです。本人が面倒に思い行きたがらない。また、何かあったら心配だから家族が出させてくれない…。理由はそれぞれですが、どんどん行動範囲が狭くなっているようです。
おそらく、皆さんが介護サービス利用者の中にも同じような方は少なくないと思います。行動範囲が狭くなると、体力の衰えなど身体的な面に影響をもたらしますが、意欲が低下したり、感情の起伏が激しくなるなど精神的な面でも大きいものです。
「旅は最高のリハビリ」という言葉があります。旅行は歩くことが多くなり、身体を動かす機会が増えます。また、おいしいものを食べたり、きれいなものを見たり、精神的に満たされる場面が多いものです。また、出発前の期待感や写真を見て思い出話をするといった旅行後の余韻にひたれるなど、長い期間に渡って楽しむことが出来ます。
「旅行中、車いす移動しか出来なかったのに、自分で歩き始めた人を3人見たことがある」と、ある旅行会社の方が話していました。旅という非日常的な行為が想像を超えた変化をもたらすのかもしれません。 多くの方が旅行を楽しめるようになれば、日常の生活も自然と活動的なものになるのではないかと思いますが、そうは簡単に行きません。「温泉にでもつかってゆっくりしたいよ。でもね…」とそこで終わってしまう方ばかりです。
確かにいきなりの宿泊旅行は大変です。まずは近所の散歩でも、買い物でもいいのです。ご本人の行きたい所、家族との思い出の場所など、気持ちが高まるような場所に足を運んでみることから始めてみませんか?
そして、自信がついたら、是非足を伸ばしてみて下さい。「和みの風」ではお客様の状態にあわせて、旅行プランのアドバイスが出来ます。トイレの場所から、お勧めの観光地まで。看護師の経験を活かして、旅行の幸せを感じられるようにサポートしたいと考えています。
きっとご本人もご家族も変化が見られるはずです。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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