医療と福祉

誰もがくつろげる場に

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今回もこちらの記事より。

誰もがくつろげる場に
「和みの風」は看護師夫婦が創った宿ですので、ハード面でもお身体の不自由な方がのんびりと過ごせるように色々な配慮をしています。ただ、機能優先にはしたくありませんでした。「旅行に来た」という非日常を感じて頂きたいので、合理性だけの無機質な印象は避けたかったのです。
例えば館内の廊下にある手すり。写真のように、木製の手すりを2段つけることによりインテリア性を高めています。手すりとしては下の段はあまり使われませんが、2段あるおかげで手すりとは気がつかないお客様も多いようです。
また、胃ろうを増設されていたり、点滴をされていたりするお客様に対しては、点滴棒を用意していますが、病院にある様なステンレス製ではあまりにも味気なく違和感があります。そこで、市販されている木製の洋服掛けを使いやすい高さに改良しました。点滴棒を持ったままの移動は難しいですが、病院ではないので問題ないと言って下さる方もいました。
便利に過ごす為の工夫も大切でしょう。病院等は治療が目的ですから、患者さんにとって安全で医療者に使いやすいという環境整備が第一です。しかし、生活の場は違います。安らげる場所であるためには、多少の不便よりもその場の空気…雰囲気が大切だと思います。ここは宿ですので生活の場そのものではありませんが、くつろげる空間であることは自宅と同じです。その点、木はそこにあるだけで温かみを感じられる素材だと思います。
以前、新築間もないグループホームを見学させてもらいました。所長さんによると、入居される方のご家族は「きれいなところで良かった」と喜ぶ方が多いそうですが、ご本人はと言うと…。「きれい過ぎて所居心地が悪い」と落ち着きのなさを訴えるとか。古くても使い慣れた家具に囲まれた和風の居間などの方が、きっと今のお年寄りの世代には普通の環境なのでしょう。
多くの人が使いやすく、いるだけで落ち着ける。そんな環境を作り出せるよう、ハード面とともにソフト面も成長させたいと思っています。

「和みの風」は木をたくさん使っています。
そこを喜んでくれるお客様もとても多いです。
やっぱり木には人を和ませてくれる力があるんでしょうね。

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