すっかりこちらの更新を忘れていました。
民間救急搬送がもたらす幸せ
私が病院に勤めていた頃の同僚が、神奈川県内で民間救急搬送・介護タクシーの会社を始めました。民間救急搬送とは、消防庁に認定を受けた事業所が行う搬送サービスで、救急救命士や看護師などが同乗できます。と書くと通院や、転院時のみと思われがちですが、それだけではありません。
先日、看護師として事業を支えている奥様から興味深い話を聞きました。「娘の結婚式に出席したい。看護師さんに付き添ってほしい」と依頼があったそうです。その方は脳梗塞による左半身まひ。食事も会話も可能ですが、移動は車椅子でした。
当日はとてもいいお天気。入院中でも、この日は花嫁の父。礼服に着替えるのは大変だったそうですが…着替えると、見違えるようでした。
そして間もなく結婚式本番。奥様の押す車椅子がゆっくりとバージンロードを進みます。リハーサルでは繋がなかったお父さんの手を、花嫁さんはしっかりと握り、何度も「ありがとう」と言いながら涙ぐんでいたそうです。「今日は迷惑をかけます」と恐縮されていたお父様も、帰りには「皆が喜んでくれて良かった」とお話しされていたことを、万一の場合に備え、会場の奥で待機していた看護師さんも聞いて胸が一杯になったそうです。
この会社では、他にもドライブなど、救急搬送以外に「ワクワク系」と呼んでいる外出のお手伝いに力を入れています。ただ、こういった依頼はまだ少数。「行きたいけどね…」で止まってしまうことも少なくないとか。病気や障害を抱えながらの外出は確かに簡単なことではありませんが、やはり一歩踏み出せるかはご本人の意欲が大きいようです。
「輸送業ではなく楽しさを創造する起業でありたい」を理念とする『ふたばらいふ』を是非皆さんに知って頂きたいと思いました。車いすでもご年配の方でも、どんどん外に出られる様な社会になることは、私たちの願いと同じなのです。
ここで出てくる看護師さんは会社を起こした同僚の奥さん。
実は私の吹奏楽団の後輩。
つまり、私がくっつけちゃったんです。
なんとな~く雰囲気が似てたので、
合コンをセッティングしたんですよね。
そしたらあれよあれよという間に、ゴールインです。
2人で会社まで起すとは思いもしませんでした。
会社を起こすきっかけになったのがこちら。
ちょっと長いのでお時間のある時にでもどうぞ。
人生の晴れ舞台、素晴らしい思い出になった事でしょうね。