いよいよ平昌オリンピックが近くなりましたね。
テレビでもフィギアスケートを見かけるようになりましたが、
スピードスケートだって熱くなっていますよ。
特に、ここ十勝は「スケート大国」と呼ばれるだけあって、
とても盛んに行われています。
まず間違いないく競技人口が一番多い地域かと思います。
なぜなら、とても身近なスポーツだからです。
十勝の冬はとても寒いです。
日本一寒いと言われる陸別町も十勝の地域。
平均気温は-7℃前後、最高(!)気温でも氷点下が普通です。
冬、温度について話すときは「マイナス」なんてつけません。
「今日はプラスだからあったかいね〜」なんて言葉もよくある話。
という事で、この寒さを利用してスケートリンクを作るんですね。
通常のスケートリンクに使われるようなパイプを利用した冷却装置など不要です。
水を撒いておけば凍るんですから。
そう、十勝では小学校のグラウンドにスケートリンクがあるんです。
つまり小学校の数程度はスケートリンクがあるのです。
幼稚園でも作る所が多いんですよ。
作るのは児童のお父さん達。
有志を募って交代で作ります。
最近は、有志も減ってしまい業者に頼んでいるという話もちらほらありますが…。
スケートリンクの作り方
用意するもの
- 雪
- 水
- 車
- 散水車
雪が必要です。
いきなり水を撒いても
グラウンドに流れてしまうだけなので。
ある程度の雪が降ったら、
作業スタート。
コースにあわせて、車でぐるぐる走り、
タイヤで雪を踏み固めます。
こんな感じの車が各学校にあるんですよ。
スケート場を作るためだけにあるので、
ナンバープレートがありません(笑)。
こんな感じの車も各学校にあるんです。
さすが十勝ですね。
今度は水を撒きながらぐるぐる。
凍ったら再度水を撒くので、
作業は夜しか出来ません。
気温が低くなければ
なかなか水は凍りませんので。
これを繰り返し、少しずつ氷を厚くしていきます。
雑に行うと、それなりのリンクしか出来ないそうで、
気温や風の有無などによりリンクの善し悪しが決まります。
私は実際に作った事がないのですが、いろいろとノウハウがあるそうですよ。
出来上がったスケートリンクは、とても美しいです。
子ども達が遊ぶのはもちろんですが、体育の授業でも使います。
小学校単位で記録会もあるんですよ。
こうやって小さな頃からスケートに慣れ親しんでいるので、
強い選手が生まれるんですね。
金メダルを取った清水宏保選手だって、メダルが期待されている高木美帆選手だって、
昔は小学校のスケートリンクで滑っていたに違いありません。
お父さん達が作ったスケートリンクで、世界を目指せる選手がどんどん生まれるといいですね!