宿づくり、宿管理

どうして十勝に宿を作ったの?

いきなりですが、私、丘が好きなんです。
さわやかな風、青い空に白い雲、
どこまでも続くなだらかな丘…。
こんな風景が好きなんですよね。
分かる人には分かりますね。
そう、美瑛の風景が好きなんです。
知らない方も多いでしょうから説明しますと、
美瑛とは「北の国から」で有名な富良野の少し北にあります。
「ケンとメリーの木」や「マイルドセブンの丘」など、
CMに使われた風景として名が知られています。
と、言ってもこれらのCMはかなり前のものですけどね。
ここの風景を初めて見たときのことはよく覚えています。
宿に着いたのが夜中だったので、
朝起きたと同時にその風景が目に飛び込んできたのです。
正直感動で涙が出そうになりました。
もう、7,8年前でしょうか。
妻と一緒だったのですが、二人で言葉を失ってました。
そんな風景に憧れ、通うこと十数回。
「こんな風景のあるところで宿が出来たら…」
と考えたこともありましたが、現実は難しいようです。
魅力的な土地だけに、宿は飽和状態となり、
お客さんの奪い合いになっているようです。
また、観光地化が進みすぎて、
人の手が入りすぎていることも否めません。
「美瑛のような丘が見えるところ」
──いつしか、土地探しの条件にこの項目が入っていました。
そこで現れたのが、女満別・美幌周辺。
結構きれいでしたね。
黒澤監督の映画「夢」の舞台となったこともあるそうで、
一面に広がるひまわり畑などは、
私のイメージにかなり近いものでした。
下見の段階で役場に相談したり、
周囲の観光スポットや用地として適切そうな所を回ったりと、
かなり具体的に考えていました。
帯広にも来てみました。
しかし、帯広は平野なんですよね。
非常に広々としていて気持ちがいいんですが、やっぱり丘がない。「うん、これは美幌あたりがいいんじゃないかぁ」
─そんなことを考え、周囲に話していたんです。が…
その2へ続く。

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